現代座、木村快さんを訪ねて

BSドキュメンタリーで、ヒトラーのオーストリア侵攻をみた。
オーストリア国内のドイツ語を使っている地域にまず侵攻していく。
今のウクライナと同じだ。
プーチンは学んでいる。

イギリスの青年たちもヒトラーに忠誠を誓うナチス式敬礼をした。
イギリスにもナチス信奉者が多くいた。

英雄を求めた青年たち。
アメリカのトランプ信仰者と同じなのだろうか?
フランスでは、国会で右派が10倍の議席を得たとニュース。
非寛容の社会が怖い。
このまま第3次世界大戦に突入していくような、いやな予感が。


そんなことを考えながら、現代座の代表で作家の木村快さんにお会いした。
小金井市の住宅地にある4階建ての会館。
100人、50人ほど収容のホールや広い会議室を持っている。

俳優さんでパートナーの木下さん、こちらは、なみきとわたくしの4人で3時間ほどお話した。

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「お話を録音したいのですが、失礼なのでやめておきますね。」
はじまる前にわたくしが話しました。
終わった後に木下さん。
「録音しておけばよかった。私も知らなかった事を話しましたね。」


朝鮮半島で生まれ、広島、筑豊、東京と、主に青年期のお話をお聞きした。
朝鮮帰りでの差別、子ども時代の放浪。
まあまあ、面白い。
わたくしが子どもたちのコンサートが多いことを頭におかれて話してくれたのかもしれない。

1959年から、日本で始めて全国巡回公演をした劇団(当初は新制作座)です。
この、1959年には北海道、九州の炭鉱を巡演。組合などの支援で多数の公演を実施している。
わたくしの生まれた三井芦別鉱でも。
わたくし10歳の頃、小学4年生だ。
芦別市内から5キロ南、1万5千人の炭鉱集落に800名収容できる会館があった。
「馬五郎一座顛末記」を公演したようです。
今でも観てみたい、おもしろいお話です。

快さんと。
「これからの演劇、文化はどうなりますか?」
「そんなことは知らん」
(ああ、べんさんも言ってみたい)
「ただ、大切なのは自立と共生だ」
(うん?知っているではないか!)

べんさんも、大切なのは自立だと思っていた。
そして「共生」。
共に生きる。
これは、哲学だ。
共助も。


快さんは、60年間、現場を歩いてきた。
日本の歴史を語るときに学者の方の意見も大切だが、もっと大切なのは現場の目線だ。
冷暖房の効いたお部屋で、本から学ぶ歴史ではなく、生活者の歴史が重要。
民俗学者の宮本常一さんや柳田國男さんの提唱した学びだ。
そこにはどうしても経済的問題がある。
経済的な話を避けられるのは学者のみなさんだ。

演劇がどのような経済的仕組みの中で発展してきたのか、しなかったのか。
それを考えないと、本当の文化の歴史は見えてこない。
そして、それが、これからの文化を考える上で大きな指針になる。

いま、ほとんどの劇団員はアルバイトをしながら演劇活動をしている。
生活がままならないからだ。
ミュージカルの役者さんも、現代座の役者さんも同じ。
本来ならば、生活全てを演劇に打ち込みたいはず。
そうした中でも、苦労して演劇を続け、力量をつけてきている人がいる。

歴史の全てを学ぶなかで、始めてこれからの演劇や音楽のあり方が見えてくるような気がしている。

わたくしが、一番気になっているのは、「人間はアナログでできている」ということ。
目で見て、耳で聞いて、鼻で嗅いで、皮膚で感じる。
これはデジタルでは絶対にできないこと。
だから文化はアナログでなくては、と思うのだ。
もちろんデジタルの面白さや楽しさはある。
パソコンは便利だ。
だが、しかし、基本はアナログ人間を補助する道具でしかない。

というようなことを思いながら、木村快さんの86年の全てを取材してみたいと思った。
べんさん、歌よりもそうしたことが好きみたい。
快さんの本や文章を読むと、彼も取材が好きみたいだ。

まだ聞いていない北海道、九州での炭鉱での公演。
インドネシア、ブラジルでの公演の話。
小金井地域との交流の話。
まだまだ聞きたいことが残っている。
10回くらい通えば全てを聞くことができるかも。

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この記事へのコメント

とっくん
2022年06月22日 19:15
べんさん、「強制」ではなく、「共生」が大事だよね。
右へ倣えの「矯正」もいらないし。

いい時間を過ごせたようですね。