「あらしの前」


「あらしの前」

オランダ生まれのドラ・ド・ヨング著
岩波少年文庫(1951年刊)吉野源三郎訳

訳が吉野源三郎さん。
名著「君たちはどう生きるか」の著者。
元々のタイトルは「「ザ・レベル・ランド」医師家族の住む家の名前らしい。
それを訳者が「あらしの前」という書名にした。


いやはや、すごい本。
訳者の名前にひかれて読んでみた。
農村で代々医師をしている父親とその家族の話。

何がすごいか?
最初から、小説の登場人物の紹介がない。
何の説明もないから、本の途中から読んでる気分。

いったいこの登場人物は誰なのだろう?
いちいち、何度も読み返して、想像するしかない。

児童文学で、こんな出だしがあっていいのかしら?
何十ページか読んでいて、めげそうになる。
どうして、5時間もかけて読み切ったのだろう?

オランダの田舎の戦前の暮らし、子どもたちの成長の姿に引き込まれたのかもしれない。

そして全269ページの残り40ページで、突然の緊迫。
あとは怒涛のように進んでいく。
圧巻。
オランダにナチスが侵攻していく。
オランダも抵抗するが、オランダの国内にも親ナチスの青年がいる。
ユダヤの青年がドイツから逃げてくる。

普通の家庭が戦争に突入していく怖さ。
終わり方も、通りいっぺんではない。
何年か後に続編「あらしの後」が出版されている。

心に残る文があった。
お母さんが息子に。
「あなたは、あなたの言葉で、この世界をもっといいものにすることができます。
あなたは戦ったり憎んだりする以外に、もっとほかのものがあるってことを、人々に感じさせることができます。
それがあなたの仕事よ」

「おかあさんだって知ってるでしょう、悪い奴が必ずしも罰を受けないし、良い人が必ずしも、救われるとは限らないじゃありませんか」
「それはそうよ。でもね、あたしたちは、もう一度立ち直るために、なにかを信じなければならないわ。もしもあたしたちが、いま疑っていたら、あたしたちはなんにもできないでしょう。だからあたしたちは信仰を持ちましょう、人類と正義とにたいする信仰を!とにかくやってみましょう」

この言葉を書くために、その前段の200ページがあったような気がします。

世界は広く、深い。参った。


安倍さんが病気で退陣。
昨日、記者会見と聞いて、もしかしたら?と思っていた。
安倍さんとヒトラーがダブってしまって、苦手な人だ。

それにしても7年、その座を守ったのには、何と言っていいか・・・大したものかもしれない。
7年で、国の全権を握った感があります。
役所の忖度がすごかった。
その反動が、これから、どう現れてくるのでしょう?
冷飯を食らっていた人たちが一気に表に出るのでしょうか?
経産省は緊張しているとか。

ふと思うのだけど、安倍さん、1年後にまた総裁選に出馬はないのかしらね。
体調を万全にして狙っているかも。
なんちゃって。


ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

なるほど(納得、参考になった、ヘー)

この記事へのコメント

とっくん
2020年08月29日 19:21
べんさん、本を読むスピードと集中力が凄いですね。
5時間で読み切った。5時間も読み切った。凄い。

この後、日本はどうなるのかしら。
大嶋昌治
2020年09月19日 10:37
はじめまして。福井市在住の大嶋昌治(おおしままさはる)と言います。聖書預言を伝える活動をしています。

間もなく、エゼキエル書38章に書かれている通り、ロシア・トルコ・イラン・スーダン・リビアが、イスラエルを攻撃します。そして、マタイの福音書24章に書かれている通り、世界中からクリスチャンが消えます。その前に、キリストに悔い改めて下さい。2020年を悔い改めの年にしてください。携挙に取り残された後のセカンドチャンスは、黙示録14章に書かれています。