「夏の雲を忘れない」鑑賞

女優たちによる朗読
「夏の雲は忘れない」
1945・ヒロシマ ナガサキ

画像


今日、観て来ました。
開演時間、驚きます。
5時30分です。朝ではありません。
夕方の17時30分です。
川越市民会館です。
家から徒歩3分。
いいところに住んでいるでしょう?
図書館も5分です。

それで、「夏の雲は忘れない」です。
出演者の女優の方々が、夜遅いのは無理なのでしょうか?
お客さんが、夜は無理なのでしょうか?
どうしてなのか、働いている人は、まず参加できない時間です。
男性の姿は、圧倒的に少なかった。
ほとんど女性。
それはそれでいいのかもしれない。
主催する人がやりやすい時間でいい。
(ぼくのコンサートもそうだ。日高市でのコンサート、8月21日14時からです)
終演が18時45分です。
帰ってから夕食でもOK。

500人のホールが満席です。
すごく良かった。
ヒロシマ、ナガサキの被爆を体験した人たちの言葉を女優さんが朗読します。
素朴な、舞台と音楽。
それでも十分でした。
さすがに、見せます。池辺晋一郎さんの音楽もいいな。
日替わりで、6人の女優さんが出演します。
岩本多代さん、長内美那子さん、高田敏江さん、日色ともえさん、山口果林さん、渡辺美佐子さんなど、名前を連ねています。(ぼくの知っている女優さんを書きました)
今日はどなたが出演されたかわからなかったけど、みなさん素敵でした。
客席では、泣いている女性がたくさんいました。
子どもたちの体験記は、涙を誘います。
フィナーレは、静かでしたが、圧巻です。
プロのする仕事は、美しいです。

へそ曲がりたかはしべん。(観る?)
ぼくは、少し飽きっぽい性格です。もう少しリズムが欲しかったな!
ぼくならね、15分に一度くらい、戦時中のニュース映画を写す。
大本営発表のニュース映像。
時代が、いかに国民を戦争へと煽動していったかを知らせる。
1~2分でいい。どうだろうな?
舞台の雰囲気が壊れるかな?
今日の舞台も、とってもいいのだけど、朗読が長い感じがしました。
でも、これはぼくだけの意見だからね。みんなが言っているのじゃないからね。
今日の舞台も、すごく良かったんだから。

この簡素な舞台は、仕込み時間もばらし時間も少なく、どこでも気軽に公演できます。
8月、この時期に、日本中でこのような作品を公演してもらいたいな。
そして、今日の少し高齢のお客さんだって素敵だったけど、子どもたちにこそ、こうした作品を観てもらいたい。
教育の場で観られるのなら、もっとうれしい。
教育が社会を変える。
今の子どもたちの、環境の学習の成果には目を見張るものがあります。
「ゴミはね、これとこれをちゃんと分別しなくてはいけないんだよ。環境にいい石けんを使うんだよ」
子どもが親に教える。
平和も、そうあってほしいと思うのです。
「戦争は絶対にしてはいけないんだよ。人を殺してはいけないんだよ。殺されてもいけないんだよ」
子どもたちが、親を教育する時代を夢見ています。

この作品を観ながら考えた。
「想像力」だね。
戦争を体験しなくても、ヒロシマ、ナガサキで被爆して死んでいった人たちを、想像できるか?
他人の悲しみを、我が事のように想像できるか?
「想像力」が社会を良くしていく。
キーワードのような気がします。
ジョンレノンの「イマジン」です。

てなことを、公演を観ている間に考える。
これはもう職業病です。
率直に舞台を楽しめないのです。
「僕にできる事はないかな?そうだ! 夜のクスノキ を人生かけて語っていこう!そうだ!もう一度演出し直そう」なんてね。

おすすめの作品です。「夏の雲を忘れない」ぜひ。

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この記事へのコメント

耕生
2009年08月06日 23:05
耕生です。

舞台の話で思い出しました。先週の土曜日、石川県七尾市(旧中島町)の能登演劇堂に行ってきました(石川県は他の所と違って新しい施設にハイカラな名前をつけません。県立音楽堂、市立歌劇座、能登演劇堂と、極めてシンプルです)。仲代達也さんの無名塾の本拠地です。

この演劇堂で環境に関する能登国際セミナーが開かれたのです。メインは川口順子元環境・外務大臣と女優の若村麻由美さん、そして国連大学石川オペレーティングユニット所長のアン・マクドナルドさんの女性3人によるトークショーでした。川口さんはベテランらしく、若村さんは大輪の花のように、アン(赤毛のアンと同じAnn with eのAnneのスペルでした)さんは日本人以上の日本通で、楽しいひと時でした(男はどこへ行ったのだ?)。

この能登演劇堂はおもしろい劇場です。舞台後ろのカーテンを開けると、ガラス越しに本物の里山の風景が飛び込んでくるのです!野外の風景を取り入れた劇場はおそらく日本で(もしかしたら世界でも)おそらくここだけでしょう。狭苦しい舞台が一気に開放的になります。また、その里山の景色に心洗われる思いがします。

みなさん、ぜひ石川県の能登演劇堂にロングランの「マクベス」を観に来て下さい。

ついでに宣伝しておきましょう。先日、日本の都道府県別の人間国宝(無形伝統芸術保持者)の数が発表されました。1位は断トツで東京の80数名、2位が京都の13名、3位が石川県の8名でした。石川県の人口は120万人程度ですから、東京都の約10分の一です。人口あたりにすると石川県は東京に匹敵する事になります。片や首都の東京、こちらは北陸の田舎の県です。首都東京に匹敵する人間国宝分布は石川県の文化的水準の並外れた高さを物語っていると思います。
とっくん
2009年08月08日 10:34
知人に中学生の女の子のお子さんがいます。

先日、戦争についての新聞作りをしていました。夏休みの宿題です。

でも、原爆が落ちてどれたげ悲惨な状況になったのか、戦争はどれだけの人が傷つくのか、余り知りませんでした。

僕が子どもの頃は、夏になると、学童保育で、かなり「怖い」戦争映画を見て、戦争の悲惨さを見聞きする機会がありました。

今は少ないのかな。

べんさんの言うように「想像力」で、伝えて行かなければならないと思っています。

どなたかの言葉に、「戦争だけは体験してはいけない。語り継ぐものだ」とありました。

その通りですね。

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